うち犬2匹目
私の犬飼育歴は長い。
子供の頃から、大バカ野獣兄犬を飼っている。
”大”は”バカ”と”野獣”の両方にかかっている。
つまり、大変バカで、大変大きく強暴な犬(ついでに兄)ということだ。
こいつのバカぶりは、家中で認められている。
幼い頃からバカと見きった両親は兄をエスカレータ式の私立に入れたため、私は公立しかダメという厳しい条件で育たねばならなかった。
小学生の頃、夏休みの宿題で星座を見ていて、兄に星の名をたずねたところ
バカ兄「あれはな、ウルトラの星だ。」

星の名前はわからなかったが、お兄ちゃんに宿題見てもらったの ということは、我が家ではアリエナイザーである事は充分悟った。
友人との待ち合わせで遅れそうになり、家を走り出た私を大声で呼びとめるので、何事かと戻ったところ、
大バカ兄「気をつけてな」

腹は立つが、ケンカしている時間は無い。本当に腹が立つ。
帰ってきて蹴っ飛ばしても、こちらの足が痛いだけなのだ。
ラグビー選手の大型狂暴犬で、骨が原人なみに太く、私の倍ありそう。
脳の代わりに骨が発達したのだろう。
食事時は一人で大声で話しまくるのだが、私の食べ方を見ていていちいち
「これを食べろこれを!」
「ピーマン食べないとフライは食べさせない。」
「味噌汁を残すな」
お前が作ったのかよ
この光景は、充分成長した今でも実家に帰ると展開される。
「今日は、この魚が美味いんだよ、これを食え!」
「この貝はお兄ちゃんが買ってきたんだ。何もつけないで食え。」
「ワカメを食べないと寿司は出さないぞ!」
うるせぇ~よ。
もう子供じゃないんだよ。

