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本陣殺人事件-ATG 映画

映画公開=昭和50年9月 (29年前)
金田一 =33歳
中尾彬 =33歳

一柳賢蔵 =田村高廣
一柳鈴子 =高沢順子
白木静子 =村松英子
三本指の男=常田富士男


原作では戦前の話なのだが、この映画では現代に置きかえられていて、金田一耕介もヒッピー風のGパン姿で登場する。
奇しくも、原作の金田一と同い年の中尾彬さんだ。

昔の、スーツでバリッと決めた名探偵の金田一でもなければ、この翌年公開される石坂金田一以降のすっとぼけ フケ撒き散らし金田一でもない。
金田一像としては、特異な存在ではないか。

私は中尾金田一は結構好きである。
片岡金田一像や石坂金田一像の場合、(良し悪しは別で)「ホントにこんな人いるんか?」と思うが、中尾金田一は本当に居そうである。

時代設定は違うものの、話のスジは原作にかなり忠実に作られている映画への好感度とあいまって、中尾金田一の印象は良い。
特に、事件が解決した1年後、再度本陣を訪れて 鈴子の棺にお土産の人形をのせて見送るシーンはとても好きだ。
他の金田一さんは、過去の事件現場にまた来るなど想像し難い。
恩人の久保家に来たのだろうけど、鈴子にお土産を持って会いに来ているのだ。とっても暖かい感じがする。


一柳賢蔵は田村高廣さんだが、まさに"歩く一柳賢蔵"。(いや、そりゃ歩くか…)
お坊ちゃまで、偏屈な学者先生で、他人が机を触ったらアルコール消毒しそうな雰囲気満点だ。

この映画の名シーンは、その 歩く一柳賢蔵が 離れで雨戸を閉めようとして雪に気付き「はっ」とするシーン。
ココに尽きるね。
このシーンなくして、本陣殺人事件と言えるかっという位の重要シーンだ。
おみごと!歩く一柳賢蔵


その他ナイスキャスティングは
本当に死にそうな呼吸の三本指・常田さん
私も是非「静子お姉さまっ」とお呼びしたい、松村英子お姉さま

一柳糸子ご隠居は、今までずっと田中絹代さんだと思っていたのだが、東龍子さんという方だったのですね。


 ☆☆☆

映画情報

中尾彬さん 1942年8月11日生まれ

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